少子高齢化や核家族そして一人暮らしの老人の増加と共に、先祖の墓や自分自身の墓の面倒をみてくれる従来型の代々継承形式が困難な時代となり、先祖のお墓や、自分自身あるいは夫婦の供養を全てお寺に託す墓が永代供養墓です。
宗派を問わないのが一般的です。
- 後継者や跡継ぎのいない方
- 子供や孫に心配や経済的負担をかけたくないと思っている方
- 夫婦だけの墓を求めたいと考えている方
- 自分だけの墓を求めたい方
- 先祖や親戚の墓を整備統合したいと思っている方
- 寺や檀家制度がわづらわしく、寄付などにかかわりたくない方
永代供養墓といえば合祀(合葬方式)が一般的で、他人の遺骨と一緒に納骨埋葬される墓で更に合葬法式も2つの形式があり、個々の骨壺にて納骨する方法と、遺骨のみを埋葬し、土に返す方式があり、土地柄やお墓によってそれぞれ異なりますので確認が必要です。
昨今では、個別納骨堂方式や個別集合墓に人気が集まっているようで、個別の墓には1区画に3~4遺骨が収納可能の墓もあり、夫婦一緒でなど夫婦墓(めおとはか)なども普及してきました。
寺や宗派によって供養方法が異なりますが、基本的には以下の供養が基本。
- 春秋彼岸法要
- お盆法要
- 回忌法要(一周忌~三十三回忌)合同供養
お寺によって異なりますので確認が必要です。 - 祥月祥日供養(命日法要)
- その他各宗派の伝統的法要など
必ずしも必要としません。しかし、お寺によっては有料にて必要条件となっている場合もありますので確認が必要です。
一般的に永代供養墓には以下の費用を云います。
- 永代使用料(従来のお墓と同じです)
- 代供養料(永代に渡りお寺が供養回向する費用
- 納骨料(永代供養料に含まれているケースもある)
- 保守管理料(寺によっては年会費制度などにて清掃管理費・通信費等定めている場合もあり確認が必要)
- 刻字料(墓誌や墓石に俗名や戒名等刻字する費用で通常実費負担が多い〔2~3万円〕)
※設備や条件によって異なりますが一般的には2~30万から100万円等いろいろです。
一般的に以下の手順が必要です。
- 永代供養墓使用申し込み書
- 永代供養墓使用承諾書
- 永代供養墓使用料
- 永代供養料
- 刻字料
- 管理料(会費、護寺護会費〕を必要とするケースもある。
- 埋葬許可書(最寄りの行政機関)
- 住民票
生前申込がほとんどです。
永代供養墓は全国的に普及し始めましたが、地域エリア、宗派によってその形態や方式費用等が多岐に及び、ニーズにあった墓を選ぶことが肝心です。
選択の際は自らの足で現地現物を確認し、仕様内容等の確認が大切です。が、最も重要なことは永代供養墓を管理する寺の重職の姿勢が重要です。必ず重職に直接面談し、納得の上で選択し、信頼関係がスムースに継続出来る関係をつくることが肝心です。
又、昨今、公共の永代供養墓や民間の業者でも永代供養墓分野に参画してきましたので更に充分なリサーチが必要と思われます。